良本生活~本にまつわるニュース

本にまつわるニュースを「良本生活」のスタッフがご紹介いたします。

日本中の家に眠っている古本を全部売ると、5,340億円になるかも!?

家に眠っている本を簡単にインターネットで販売できるアプリの紹介記事に書かれていた一言が気になったので、いろいろ考えてみました。
 
この記事の中で「過去10年間に国内で販売された本は約70億冊とも言われており、そのうち60億冊以上が各世帯の本棚に置かれたまま」と書かれていました。
 
60億冊全部ブックオフに売ったらいくらになるのか?
買い取り価格が1冊10円でも、600億円です!
 
もうちょっと違う数字から計算してみます。
ブックオフのサイトに出ている6月の平均買取価格を使ってみます。
(実際は本だけではないと思うので、雑な計算になります)
6月の平均買取価格6,321円/平均買取点数71.1点=1冊約89円で買取。
 
60億冊×89円=5,340億円
 
十分の一でも534億円です!
 
さて、534億円で何ができるのか?
 
2016年3月に「一般社団法人 日本書籍出版協会」が文部科学大臣に宛てて出した要望書があります。

http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/toshokanzougaku201603.pdf


この中で、「公共図書館の資料購入費総額は予算ベースで2014 年度は約285 億円」と書かれています。
 
534億円あれば2年分になりますね。
 
じゃあ、5,340億円あれば・・・日本の本の将来のために何ができるのか?
ちょっとワクワクしませんか!?
 

eczine.jp

図書館や本屋さんは「人生を変えてしまうような、出会いの場」。インターネットと図書館や本屋さんから得る情報の違い

こちらの記事を読んで気になったことです。
 
・ネットだと絶対閲覧しないような本や資料
・ネットってユーザーが興味があるものとの出会いは簡単だけど、興味がないものとの出会いに関しては絶望的ですよね。
新鮮さとか、ハプニング的な出会いってなかなか起こらないから世界観がどんどん狭くなって
・人生を変えてしまう程のたまたまの出会いや気付きはランキングシステムのなかに無いのだ
 
インターネットと図書館や本屋さんとの比較を考えてみると。
確かにインターネットでは「自分の興味ある事は簡単に、たくさんんの情報」得ることができますね。
その反面、興味ないことは本当に意識して無理やり情報を取得しにいかないと得ることができません。
 
そういう意味でインターネットと図書館や本屋さんでは得る情報が違うのだなと思いました。
 
そして、この記事にあるように、

「人生を変えてしまう程のたまたまの出会いや気付き」

は、インターネットの中では難しくなっているのかもしれません。
ほしい情報を取得するのは非常に簡単になったインターネット。
 
そのインターネットが苦手とする「想いもよらない素敵な情報」を得るのに図書館や本屋さんになるのかもしれませんね。
 

blogos.com

映画「ボビー・フィッシャーを探して」のその後。ボビーは「太極拳の世界チャンピオン」になりました。

映画「ボビー・フィッシャーを探して」は天才チェス少年「ジョッシュ・ウェイツキン」の生活を父親が書いた小説の映画化です。
感動の映画ベスト100にも選ばれている素晴らしい映画ですので、観たことがある人も多いかと思います。
 
しかし、ボビーがその後、太極拳をはじめ「世界チャンピオン」になったことを知る人は少ないのではないでしょうか?
 
そんなボビーこと「ジョッシュ・ウェイツキン」がチェスと武術を身につけた学習法が書かれた本が『習得への情熱-チェスから武術へ-上達するための、僕の意識的学習法』です。
こちらの記事がより詳しいのでぜひ読んでみてください。

forbesjapan.com


 
読んでいくと若干、超能力的な話しなのか・・・と感じる部分もありますが、有名な映画にもなった実在の人物が書いた本なので、読んでみる価値があるなと思いました。
 

amzn.to

本を使った社会貢献。本当に必要なのは「本」ではなく、「本の楽しさを教えてあげること」だと思います。

ジョン・ウッドさん(元マイクロソフト役員)はマイクロソフトを辞めて、貧困地域の子供たちに本を贈る社会貢献「ルーム・トゥ・リード」を始めました。
 
本が読みたくても読めない子どもたちに必要なものは「本」です。
だから本を集めて贈るのは正しいと思います。
 
でも、これは「本がない」貧困地域の話で、きっとジョン・ウッドさんも日本で同じことをしないと思います。
 
日本は「本が読みたくても本がなくて読めない人」がたくさんいて困っている国でしょうか?
もちろん0ではないとは思いますが、日本でする「本を使った社会貢献」は「本を贈る」ことではなく、「子どもたちに本を好きになってもらって、たくさん本を読んでもらう」ことではないかなと思います。

この記事の「本を使った社会貢献」は、
InstagramTwitterに本についての投稿するだけ被災地、病院、保育園、日本語学習者など本を必要とする人たちに、投稿1件につき本が1冊寄贈される」
というものです。
これは素晴らしいことだと思います。
ツイートするだけで社会貢献ができるというのは参加しやすいですし、こういう社会貢献を広めるにも良い方法だと思います。
  

prtimes.jp

ベルギーの先生が考えた「本探しゲーム」。参加者が5万人以上、街中で本を探せ!

誰かが街中に本を隠し、そのヒントをfacebookのグループ上に掲載します。
それを見て本を探すというゲームです。
探した本は読み終わったら元の場所に戻したり、もらったりして良いそうです。
 
ポケモンGOで外に出て歩く機会が増えて健康的というお話が
ありましたが、こっちの方は「健康」+「読書」とさらに良い習慣になりそうなゲームですね!
 
これと似たようなことを本屋さんでできないですかね?
 
「木を隠すには森の中」といいます。
本屋さんの中に「ある本」を隠し、見つけたら貰える!というイベントは面白いなと思います。
 
来店を促す良いきっかけになりそうですし、話題性もあります。
 
ついでにいろいろ本を見ることにもなるので、新しい発見があるかもしれません。
 
本屋さんの方、いかがでしょうか?
 

thebridge.jp

表紙を変えただけで無料の本が一カ月で7万5千部も売れた!

もうずいぶん前になってしまいますが、2007年に太宰治の「人間失格」が表紙を変えて発売されました。
すると一カ月で7万5千部も売れる大ヒットになったそうです。
 
人間失格」は発売後50年以上たっていて、「青空文庫」などで無料で読めるのにです。
 
その理由は・・・表紙を変えたからです。
 
当時大ヒットした漫画「DEATH NOTE』の絵を描いた小畑健さんが「人間失格」の表紙を書いたのが大ヒットにつながったそうです。
記事の中では「『DEATH NOTE』のファン層が小畑氏の新作ではないかという意識を持って手にすることが、今回のヒットに繋がった」と書いています。
 
この話はいろいろ参考になります。
 
1、有名作品とのコラボ効果で売れる
2、中身が同じでも表紙を変えるだけで売れる
3、無料のモノでもちょっとした付加価値を付けると売れる
4、普段を本を読まない層に買ってもらう方法はある
 
といろいろ書きましたが、僕が一番感じたのは、
「売れているから面白いとは限らない」
ということです。
 
そして、本当に面白い本を見つけるのは、なかなか大変だなと。
 

allabout.co.jp

子供に「どうして本を読むことはイイことなの?」と聞かれたら、こう答えるのはどうでしょうか?

「本を読むことは、素晴らしい人とお話しをすることと同じだから」
 
これは以下の記事に書いてあった、デカルトの言葉「良い本を読むことは、素晴らしい考えを持った故人との対話のようなものである」を見て書きました。
 
今までいろいろな本を読むメリットを書いてきましたが、この言葉がすごく納得しました。
もちろん、本にも良し悪しはありますが、「自分が尊敬する人や目標としている人、素晴らしいと思っている人と会話することができる」と考えると、本を読むことは良いことだな!って思えました。
 
みなさんはどう思いますか?
 

news.ameba.jp

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